ブログ

すべては、一人の顧客の声と“白紙のA4用紙”から始まった。- ドローン事業立ち上げ秘話 –

こんにちは。サステナ執行役員の龍野です。

サステナの新規事業は、ある日突然、空から降ってくるわけではありません。

すべての事業は、現場にある切実な「課題」と、それを何とかしたいという一人の人間の「想い」、そして、たった一枚の「白紙の企画書」から始まります。

今日は、私たちのドローン事業が、まさに産声を上げたその瞬間について、お話ししたいと思います。

これは、サステナのDNAとも言える「課題解決」と「挑戦」の、リアルなストーリーです。

原点は、太陽光のプロとして感じた“限界”

私たちの祖業の一つである、太陽光発電事業。

クリーンなエネルギーをお客様に届ける、誇りある仕事です。

しかし、長年この業界に携わる中で、私はずっと大きな課題を感じていました。

それは、発電所の「維持管理」の難しさです。

広大な土地に敷き詰められた、何千、何万枚もの太陽光パネル。


その一枚一枚が、正常に機能しているかを目視で点検するのは、あまりにも時間とコストがかかりすぎる。かといって、点検を疎かにすれば、発電効率は落ち、お客様の収益を損なってしまう。

「もっと効率的に、もっと正確に、お客様の資産を守る方法はないのか…」

そんな悶々とした想いを抱えていたある日、一人の発電所オーナー様から、こんな言葉をいただきました。


「龍野さん、うちの発電所、空から見られないのかね?」


その一言が、すべての始まりでした。

白紙のA4用紙に、未来を描き出す

その日の夕方、私はオフィスに戻り、一枚の白紙のA4用紙をデスクに置きました。

そして、ペンを取り、中央にただ一言、こう書いたのです。

「ドローン」と。

そこから、すべてが動き出しました。

必死になって、国内外のドローン技術に関する情報を集めました。

どんな機体があり、どんなセンサーを積めば、太陽光パネルの異常(ホットスポット)を検知できるのか。

法律や規制はどうなっているのか。

一人で始めた情報収集は、いつしか技術リーダーの狐塚を巻き込み、チームでの探求へと変わっていきました。

あの白紙のA4用紙は、日を追うごとに、私たちのアイデアや調査結果、そして未来への設計図で、少しずつ埋め尽くされていったのです。

「いける」- 確信が、行動に変わった瞬間

数週間後、私たちの想いを詰め込んだ企画書が、一応の完成を見ました。

市場の将来性、技術的な実現可能性、収益モデル。机上の理屈は、完璧に組み上がっていました。

私と狐塚は、その企画書を前に、顔を見合わせました。

そして、どちらからともなく、同じ言葉を口にしたのです。

「これ、いけるな」と。

その瞬間、企画書は単なる紙の束ではなく、私たちの進むべき道を示す、生きた羅針盤になりました。

サステナの面白いところは、この「確信」が、すぐに次の「行動」へと繋がることです。

私たちは、企画書を閉じると、すぐに具体的な機体選定のプロセスへと移行しました。

どのメーカーの、どのモデルが、私たちの目指すサービスに最適なのか。実証実験(PoC)に向けて、詳細な比較検討を開始したのです。

誰かの承認を待つのでも、稟議書のハンコを待つのでもない。

現場の課題から生まれたアイデアを、現場の人間が「いける」と確信したのなら、まず動いてみる。まず、深く調べてみる。

この“即断即決・即行動”のカルチャーこそが、サステナの挑戦を加速させる、何よりのエンジンなのです。

白紙の企画書は、未来への招待状

サステナは、完成された会社ではありません。

だからこそ、ここには、まだ描かれていない「白紙のページ」が、無数に残されています。

あなたの目の前にある課題。

あなたの「こうすれば、もっと良くなるのに」という想い。

それが、サステナの次の事業を創る、最初の企画書になるかもしれません。

白紙の企画書は、未来への招待状です。

私たちと一緒に、その最初のページを、熱い想いで埋め尽くしてくれる仲間を、心から待っています。

ページの先頭へ