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“ただ飛ばすだけじゃない。ドローン点検の「データ」が持つ本当の価値とは?” – 技術リーダーが語る、未来のインフラ管理 –

こんにちは。スマートエネルギー部門担当の狐塚です。

皆さんは「ドローン事業」と聞くと、どんな仕事をイメージしますか? コントローラーを握り、広大な空を自由に飛び回るパイロットの姿でしょうか?

確かに、ドローンを安全かつ正確に操縦する技術は、私たちの事業の前提となる重要なスキルです。 しかし、誤解を恐れずに言えば、それは私たちの仕事の「入り口」に過ぎません。

私たちがお客様に提供している本当の価値。 それは、「飛ばすこと」そのものではなく、ドローンが持ち帰ってくる膨大な**「データ」**の中にあります。

ドローンは「空飛ぶ高性能センサー」

広大な敷地に、何千枚、何万枚と敷き詰められた太陽光パネル。 その一枚一枚が正常に発電しているか、地上から人の目で点検するには限界があります。

そこでドローンの出番です。 私たちにとってドローンは、高性能な可視光カメラや赤外線サーモグラフィを搭載した**「空飛ぶデータ収集デバイス」**です。

上空から撮影することで、肉眼ではただの黒い板にし

か見えないパネルの異常を、データとして可視化します。 例えば、発電不良を起こして異常発熱している部分

(ホットスポット)は、サーモグラフィ画像では真っ赤に映し出されます。

これは、地上を歩いていては絶対に見つけられない、ドローンだからこそ取得できる貴重な情報です。

データを「価値」に変える、エンジニアの仕事

しかし、撮影した何千枚もの画像をそのままお客様にお渡ししても、「で、どこを直せばいいの?」と困らせてしまうだけです。

ここからが、サステナのエンジニアの腕の見せ所です。

フライトを終えた後、私たちは持ち帰った膨大なデータを専用の解析ソフトにかけます。

AIによる画像診断と、専門家の目によるクロスチェックを行い、異常箇所を一つひとつ特定。

その位置情報(マップ)や劣化レベルを紐付け、お客様が一目で状況を理解できる**「点検報告書」**へとまとめ上げます。

単なる「画像データ」が、お客様が次のアクション(修理交換の手配など)を起こすための、価値ある「判断材料」へと変わる瞬間です

この解析プロセスには、AIなどの最新技術だけでなく、私たちが祖業の太陽光施工で培ってきた

「現場の知見」が深く関わっています。

「この影の形は、故障ではなく単なる汚れの可能性が高い」といった、現場を知る人間だからこその

視点が、解析の精度を飛躍的に高めるのす。

未来のインフラを「データ」で守る

私たちのドローン事業は、操縦のプロフェッショナルだけでなく、こうしたデータを解析し、価値に変えるエンジニアやデータアナリストの力が必要です。

「空を飛ばす」という華やかな側面の裏には、地道で緻密なデータの戦いがあります。

しかし、それこそが日本の再生可能エネルギーインフラを守り、未来へ繋ぐための、最も本質的な仕事だと私たちは誇りを持っています。

最先端のテクノロジーと、現場の知見を組み合わせ、データを価値に変えていく。

そんな知的でダイナミックな挑戦に、あなたも参加しませんか?

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